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お知らせ

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本年6月14日、7年数か月にわたり日本歯科医師会会長を務められた堀憲郎会長が任期満了でご勇退され、記者会見の様子を日本歯科医師会会館で取材してきました。
新任時の7年余前は、歯科界が逆風にさらされた時期で、まさに渦中の栗を拾うような勇気あるご決断でした。堀先生は温厚で、急峻な改革派ではありませんが、歯科界における「癒し」のようなお立場でもあったように思います。
あの時代に、堀先生であればこそ、歯科に対する国民の信頼を取り戻すことができたのではないでしょうか。
堀憲郎先生、本当にお疲れさまでした。長きにわたりありがとうございました!

そして、翌々日の6月16日、高橋英登先生を新会長とする日本歯科医師会の、新体制発足の記者会見が開かれました。



新体制の役員のメンバーを見ると、実績のあるベテラン陣と、新規の方々とのバランスが絶妙です。理事には5人の女性が就任しています。これまで以上に、女性の力が期待される役員構成となっています。(高橋会長によれば、「女性、男性と意識したのではなく、適任者を選んだら結果としてこうなった」とのこと。)

会長就任のご挨拶では、「皆でやっていく」とおっしゃられていたのが印象的でした。それは役員皆が力を合わせるということであり、かつ会員皆でやっていく、ということです。
私は、社会的に有力な専門職である歯科医師の先生方は、たとえ一人であっても強い力を持っていると思います。その強い「個」が結束して「皆の力」となれば、強靭なものになるのは必須です。
高橋英登先生率いる日本歯科医師会の新体制に非常に期待し、応援させていただきます。

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弊社は東京都品川区東五反田に事務所を構えています。山手線五反田駅から山手線の内側に数分足らずという、都心の便利な立地にあります。
先日、新聞の折込み広告として、B3判2つ折り(折った後のサイズはB4判)の「東京都品川歯科医師会」の広告が配布されました。「『国民皆歯科検診』実現に向け 品川歯科医師会は 区民の皆さんをサポートします!!」と題した広告です。この種の広告としては大判でアピール度は満点、両面フルカラーで明るく見やすいデザインです。







折りたたんだ広告の内側には、品川歯科医師会に加入する歯科医院の住所・電話番号の一覧表が掲載されています。
日本歯科医師会が、国民皆歯科検診制度の実現に向けて大きく進んでいる現在、非常にタイムリーな広告です。それと同時に、都市部の先生方の一部から聞こえてくる「歯科医師会に加入することのメリットが見えない」という疑問に、わかりやすく答えている内容であると言えないでしょうか。

一人の人間が動いたことがきっかけで世界までもが動いた、という例もないわけではありません。しかし多くの場合、一人の力は弱く心もとないのが現実です。
国民皆歯科検診が実現すれば、すべての国民と歯科医師に恩恵があるはずです。日本歯科医師会だけでなく、地域の歯科医師会までが一丸となって、歯科界の悲願である国民皆歯科検診の実現に向けて頑張っているとことを、大変心強く思います。

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昨年、弊社より発刊された吉田渉先生の『お口の取扱説明書―健康でいたければよく嚙むのをやめなさい』は、タイトルの斬新さからも読者の注目を集め、お陰様で初版第1刷が在庫僅少になりつつあります。

私たちは、子どもの頃から「よく嚙んで食べなさい」と教育されてきました。しかし「よく嚙むこと」イコール「強く何度も嚙む」と解釈してしまったため、よく噛むことによりお口を破壊し、ひいては全身の健康を損なう現状に警鐘を鳴らしたのが、上記単行本「お口のトリセツ」(略称)です。
本書では、患者さんのタイプを仕分けた「吉田の分類」をベースに、各タイプごとの対応をまとめています。
ただし、患者さんの多くは明確な区分はしにくく、境界型も多いため、本書の読者の先生から編集部に「吉田の分類」についての質問が寄せられ、吉田先生から回答をいただいたケースもありました。

そんななか、今月発刊の「季刊歯科医療 2023年春号」の原田幹夫先生の論文「咬合力が強すぎる患者をひと目で見抜く方法」が掲載されました。
すなわち、パノラマエックス線写真から読み取ったMGA(Modifide gonial angle)により咬合力の強さを見抜く指標とする手法です。
いわゆるエラが張った、顎ががっちりした人(ホームベース型や四角い顔)は咬合力が強くなりがちです。咬合力計を持たなくてもパノラマはほとんどの歯科医院で保持しているため、咬合力の強さをMGAで見抜けるというわけです。



そして、口腔内を診査すると、歯の摩耗でプラシキズムがあるかどうかも見てとることができます。原田先生は、MGAが120度より小さいと咬合力が強く出るとして、ブラキシズムの有無とMGAの大小の組み合わせで、歯の破折リスクを診断されています。

この原田論文の展開に、私は思わず膝を打ちました。吉田の分類にこの原田先生のMGA理論を加味すれば、「新・吉田の分類」として最強ではないかと。
人は数字による説明には、納得しやすいところがあります。吉田先生が「健康でいたければよく嚙むのをやめなさい」という信念のもと、これまで培ってきた患者さん指導術に加え、「あなたのMGAは110度だから、歯が破折する恐れがありますよ」と言われれば、さらに効果が上がるのではないでしょうか。
まだまだ発展していく可能性を秘めた吉田渉先生の「お口のトリセツ」です。

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昨日、松元教貢先生の訃報を突然知らされました。
長らく、弊社発行『季刊 歯科医療』で、即時荷重インプラントの連載をご執筆いただいていました。近年、体調不良とのことで、またご家族のご事情などもあっていったん休筆、落ち着いた頃合いを見て連載再開の予定でしたが、かなわぬこととなってしまいました。

即時荷重インプラントのパイオニアとして、いつも10年先を見据えられて、世間の変化を見ながら「時代がようやく私について来た」と、よく笑いながらおっしゃっていました。そして、座右の銘として「夢は叶う!」とも。
弊社からは、2009年(平成21年)に、単行本『MISを追究したインプラント―患者さんのための低侵襲・即時荷重インプラント』を上梓されました。当時としては画期的な最新鋭の書籍です。
紙書籍は完売し、その後、弊社電子書籍の記念すべき第1号として発売されました。
今でも、購入してくださる読者が絶えない、ロングセラーとなっております。



本書のなかで、「ノリポンのちょっと一言」というコラムを掲載しており、キャラクターとして、子タヌキのイラストを使用しています。
松元先生は当初、「うーん、私のイメージはこんな感じですか?」と複雑な反応をされましたが、医院のスタッフから「この、ちょっととぼけたようなキャラがピッタリ」と言われたそうで納得してくれました。

臨床技術はもちろんのこと、明るく素直なお人柄で多くの人に愛された松元先生です。
歯科医療の最先端を速足で駆けていきながら、人生の最後までも先に駆け抜けていってしまいました。寂しく、残念でなりません。
ご遺族および関係者の皆様に、心よりお悔やみ申し上げます。

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昨日は、私の故郷の中学・高校時代の同級生 計5人で、東京日本橋で同窓会が開かれました。コロナ禍もあり、3年半ぶりの会食でした。

出席したのは、元外交官であったり、東大出の社長であったり、海外駐在の長い技術者など、皆社会で大活躍してきた旧友ばかりです。その姿には風格と余裕があり、未だに毎日あくせくしている私には、うらやましいような存在です。
しかし、会場となった焼き鳥屋の個室で、ちょっと一杯やりながら話し始めれば、すぐに懐かしい学生時代の仲間に戻れるのが、同窓会の良いところです。

そのうちの一人が、エジプト旅行のお土産として、皆にキーホルダーを配ってくれました。



古代エジプトの神であるホルスの目です。エジプトを代表するシンボルなので、皆さんもどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。
ホルスの目は、左目が月を表す「ウジャトの目」、右目が太陽を表す「ラーの目」だそうです。頂いたのは右目なのでラーの目。癒しの守護神でお守りにもなるウジャトの目と違って、破壊神として激しい意味を持つようです。

友人が配ったホルスの目が、全部ラーだったのか、ウジャトとラーが混在していたどうかはわかりません。しかし、私には破壊神である「ラーの目」が渡されたわけです。
そういえば、かつて「破壊なくして創造なし」と言ったプロレスラーがいました。私は格闘家ではなく編集者なので、旧態依然とした化石のような考えや体制を破壊せよ、そして新たな希望を創造せよ、との命題が課されたと受け取ることにしました。
(Y君、頂いたお土産に勝手な超解釈を加え(笑)、明日へのステップにさせていただきます。)

キーホルダーを弊社のスタッフに見せたら、「昔読んだツタンカーメンの漫画に出てきたし、よく知っている。この瞳の部分に青いラピスラズリが嵌め込まれていたりするんですよね」と言っていました。
実は私は「ホルスの目」自体を、今回初めて知りました。
こんなとき、世界史の知識が豊富で弊社雑誌『季刊 歯科医療』で「酔いどれ歯科医師の歴史と歯のよもやま話」を連載中の野村洋文先生なら、きっとさまざまな面白い逸話が尽きないのだろうな、としみじみ思いました。
現在、2023年春号の野村先生の記事を編集しています。今回のテーマも大変興味深く飽きさせません。読者の皆様も是非、楽しみにしていてください。

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弊社電子書籍の第一弾は、松元教貢先生の『MISを追究したインプラント―患者さんのための低侵襲・即時荷重の実践』でした。
インプラントはまだまだ2回法が主流の時代に、松元先生の臨床は「10年先を行く」と言っても過言ではない最先端のものでした。その処女作であり、市場にどこまで食い込めるか未知数の部分が大きかったですが、分かる読者には分かる名著で、ジワジワと売れ続けた紙書籍も完売となりました。
完売間際の時点で増刷か否か大変迷いましたが最終的に紙書籍は絶版とし、松元先生の了解を得て弊社初の電子書籍として販売を開始しました。そして本書電子版は、いまだに毎年、一定数が売れ続けるロングセラーとなっています。

また、好評の完売本としては、佐藤貞雄先生ほか著のMEAWシリーズの『MEAWを用いた矯正治療』と『初心者のためのMEAWを用いた矯正治療』があります。
こちらも、現在は電子書籍のみの販売となっていますが、先日弊社決算期で売上集計を行ったところ、弊社電子版の業績に大きく貢献してくれていました。



もちろん「当社比」なので(笑)、自慢するほどの部数ではありませんが、数年前と比べると明らかに有意な差が出ています。

弊社電子版は、画面で見るだけでなく、PDFとしてダウンロードできます。ダウンロードしたデータはプリントアウトが可能で、画像も試読ページより鮮明で読みやすくなっています。
また、紙書籍に比べてお求めやすい価格に設定しております。例えば
『MISを追究したインプラント』 7,560円(税込)
『MEAWを用いた矯正治療』 8,800円(税込)
『初心者のためのMEWを用いた矯正治療』 9,000円(税込)
となっており、なかには紙書籍の半額に設定している電子版もございます。

購入は、弊社ホームページの当該書籍の「試し読み」という黄色いボタンから、電子書籍のサイトに移動できます。サイトの指示に従って、電子決済でご購入可能です。
是非、電子書籍のご購入もご検討いただければ幸いです。

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昨日(1月30日)の夜、来る2月に実施される日本歯科医師会会長予備選挙の立会演説会が行われました。高橋英登先生、小林慶太先生、柳川忠廣先生の候補者御三方による活発な質疑応答が実施されました。
事前に用意された質問事項をかいつまんで挙げると、
① 保健医療の平等で適正な運用について
 A 地域格差に対する手立て
 B 自由診療と混合診療の扱いの方向性
② 人口および歯科疾患の減少する中での、歯科の生き抜き方
③ 国民皆歯科検診への方向性
④ 日歯会への未入会者対策
これらに対し、それぞれの候補者のお考えが示されました。



今回の選挙の最大の目玉は、国民皆歯科検診であるとみられます。3人の候補者の先生方は、いずれも実現に向けての積極的な見解を示しています。
高橋英登先生が述べられていましたが、予算を取りたいならば自ら声を上げなければ取れない、ということです。私の知人は「欲しいものは『欲しい』と言わなければ手に入らない」とよく言っていましたが、黙っていても欲しいものが転がり込んでくることは稀であり、そのような幸運な僥倖に期待しているだけでは駄目なのです。

こうした課題への取り組みにおいて懸念されるのが、従前より言われ続けている日本歯科医師会への未入会者の問題です。歯科界が真に切望するものを「取りに行く」ためには、個人の力では弱く、組織としてのまとまった力が必要です。
若い層を中心に未加入者が増加傾向にありますが、歯科医師会への加入には大きな意味があることを、もう一度考え直してほしいです。人がやってくれたことの恩恵だけを期待するのではなく、若い力も含めて結集すれば、歯科界からのアピールはもっと強大なものになるはずです。

そのうえで、会の運営や体質に不満があるのなら、改革を進めていけばよいのではないでしょうか。微力ながら、弊社にできることはお手伝いさせていただければと思います。

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1月26日、日本歯科医師会館における日本歯科医師連盟の定例記者会見に取材に行きました。
日本歯科医師連盟が現在、喫緊の課題として取り組んである「国民皆歯科検診制度」の実現に向けて、政界における立役者のお一人である山田宏参議院議員らのお話を伺いました。



自民党では、令和3年に「国民皆歯科検診」実現議員連盟を発足し、同制度の実現を党の政権公約にも記載しています。さらに、令和4年には国民皆歯科検診実現プロジェクトチームを設立し、「骨太の方針2022」にも明記されました。
日本歯科医師連盟は高橋英登会長を中心に、日本歯科医師会と連携しながら、「歯科医療体制の充実」と、そのための「歯科医療機関の健全な経営環境の整備」を図ってきました。

私も、国民皆歯科検診は歯科界の悲願であり、いわゆる「骨太」に入った時点でもはや夢ではなく、現実的な構想に成長したと捉えています。ここに至るまでの先人の方々や日本歯科医師連盟現会長・高橋英登先生らのご苦労を思うと感慨深く、是非とも実現させていただきたいです。

お口の健康維持は、国民の健康寿命の延伸のために不可欠であり、結果的に医療費の削減にもつながるため、国は歯科に対して大きな期待を寄せています。
現在、わが国では定期的に歯科検診を受けている患者さんは少なくないですが、逆に検診を受けていない人との格差が広がっているように見られます。

国民皆歯科検診制度が施行されれば、歯科医院に来られない高齢患者さんなどに対しては、訪問診療などを利用して検診を受けていただくようになるかもしれません。
これまで埋もれていた潜在的な患者さんが、検診の結果を受けて歯科医院を受信する流れができます。それは歯科医院経営の安定につながります。

国民にとっても歯科界にとっても非常に有益な制度です。そして、制度の実現に伴い忘れてはならないのは、国や国民の期待に応えるために、歯科医師一人ひとりが日々の研鑽を怠らず、しっかりとした診療体制を確立することだと思います。
歯科専門出版社として、専心より応援させていただきます。

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昨日(1月15日)、東京・飯田橋で行われた「高橋英登君に日歯再生を託す会」決起集会に取材に行ってきました。
ご存じの通り、高橋先生は次の日本歯科医師会会長選挙に立候補されています。
歯科界が再興し、歯科の明るい未来を切り拓くために、高橋先生は「国民のため、会員のため、なんとしてもやり遂げる!」をスローガンとして、
 ・「会員を守る」会務執行をやり通します!
 ・日歯の停滞・消極的会務運営を改革します!
と公約されています。

本決起集会には、元 日本歯科医師会会長・大久保満男先生も応援に駆けつけられました。


 〔壇上で、高橋英登先生(左)と応援の握手をされる大久保満男先生(右)〕

大久保先生は会長時代、国民皆歯科検診制度を目指しましたが、果たすことができなかったそうです。しかし、日本歯科医師連盟会長を務められた高橋先生がこの難しい案件を軌道に乗せたとのことで、その手腕と政治力を高く評価されていました。
そして、国民皆歯科検診制度の実行に向けて、高橋先生には是非とも日本歯科医師会会長に就任して大役を担っていただきたいとのお話しでした。

もちろん、対抗候補者である柳川忠廣先生や小林慶太先生も、申し分のない実力をお持ちの先生です。ただ、今回の会長選挙においては、国民皆歯科検診制度という歯科界の悲願を実現させるために、高橋先生を押すたくさんの先生方の思いが、強く伝わってくるような熱気に満ちた決起集会でした。

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新年が明けて早や11日、今日は鏡開きです。
会社の玄関にお供えしたミニサイズの鏡餅をおろしました。

弊社も今年の上半期は、臨床の王道に戻って床矯正とインプラントの成書を発刊予定です。
どちらの書籍も、著者にとっての単行本としては、処女作と言える位置づけです。記念すべき大切な本を弊社に任せていただいた責任は重大です。是非とも良い本に仕上げて発刊し、たくさんの読者に読んでいただきたいと思います。

新年には年賀状の配達とともに、カレンダー状のカードが届きました。いつも季節ごとに、趣向を凝らしたグリーティングカードを送ってくださる著者の奥様からです。



折りたたんだ状態を伸ばすと、一枚の横に長い長方形の厚紙です。それに上手に切り目を入れて、3月はお雛様、5月は兜、7月は七夕・・・というように、月ごとの風物詩を金箔を基調とした和風のイラストに仕上げています。本当によくできています。
奥様によると、これは外国向けの品であろう、と。だから日本の祭日が赤字になっていないとの発見をされており、観察眼はさすがです。

翻って、世の中には見過ごしたほうが楽な事柄や場面も多々あるように思います。有名な日光東照宮の見ざる、聞かざる、言わざる、はひとつの処世術ではあるのでしょうか。そのほうが楽で安全かもしれないと嘆息することはあります。
しかし、見るべきものを見て、聞くべきものを聞き、そして言うべきことを言ってこそ、自分自身が生きる価値があると思います。

幸い現在の日本では一応(笑)、言論の自由が保証されています。真に歯科界のためになるような出版活動ができるように、今年も頑張ります。よろしくお願いいたします。

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