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 『季刊 歯科医療』2016年春号が、本日発売されました。

 本号の特集は、田上順次先生(東京医科歯科大学教授・副学長)の編集による「最新のコンポジットレジン修復~適応範囲の拡大~」です。

 近年、コンポジットレジンの材料および技術の進歩は著しく、適応範囲が大きく広がりました。金属アレルギーの患者さんや、費用の関係で他の治療法の選択が難しい患者さんもいるなか、審美性と耐久性の問題をクリアしたコンポジットレジン修復は、これまで以上に患者のニーズにかなった歯科治療を実現させます。

 特集以外の、第一線の先生方による連載(臨床および経営)も大好評です。

 読後のご意見・ご感想をお寄せいただければ幸いです。

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品川区五反田を流れる目黒川の桜が満開です。2.4kmにもわたる目黒川の桜並木は、近年では東京の新たな桜の名所として、多数の人が訪れます。

 桜の季節は、2年に一度は歯科診療報酬改定の季節と重なります。今年は大幅改定となり、歯科医師の努力次第で算定点数の大幅アップが期待される内容です。そのためには、国が何を求めているかを正しく理解して対応することが必要です。

 4月8日発売の『季刊 歯科医療』2016年春号では、緊急企画として、最新の情報に基づいた平成28年度診療報酬改定の解説も掲載しています。是非ご購読ください。

 

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 山手線五反田駅東口に『四川麻婆豆腐・陳麻家』という中華料理店があります。店の看板料理である麻婆豆腐が美味しく、ときどきここで昼食をとります。

 店には、『麻婆豆腐の由来と味』の説明書きが置かれていますが、それによると、麻婆豆腐は1860年頃に中国四川省成都市の北にある『陳麻婆豆腐店』で誕生したそうです。元々は、顔に麻疹(あばた)があることから「麻婆(マーボー)」というあだ名のお婆さんが作ったとされる庶民向けの豆腐料理。あるいは、最後にかける四川山椒があばたに似ているため、との説もあります。

 その辛さは唐辛子と豆板醤、そして仕上げに加える花椒(四川サンショウ)の粉によるものです。辛いだけでなく豆鼔や甜麺醤の旨味や甘味が加わり、味に深みを与えます。麻婆豆腐は「辣」や「麻」だけでなく、必ず「鮮」(旨味)がなければいけない、とのこと。上記写真の陳麻飯(チンマーハン)は700円(税込)と手ごろな価格で、月に2、3回は食べています。

  この店のすぐ近くには、女優の藤田弓子さんがテレビでお気に入りの店と話していた『亜細亜』という中華料理店もあり、こちらはジャンボサイズのシューマイがお薦めです。

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 日本歯科医師会の第182回臨時代議員会が3月10日・11日、日本歯科医師会館で開催されました。日歯新会長となる堀憲郎氏が提出した24人の理事候補の信任投票が行われ、承認されました。詳細は下記の通りです。 

 

会 長 :堀憲郎(新潟)

副会長 :柳川忠廣(静岡)、佐藤保(岩手)、牧野利彦(大阪)

専務理事:村岡宜明(神奈川)

常務理事:青柳裕易(神奈川)、遠藤秀樹(福岡)、杉山茂夫(千葉)、高野直久(東京)、今里憲弘(福岡)、小林慶太(千葉)、小玉剛(東京)、小山茂幸(山口)、瀬古口精良(大阪)

理 事 :細谷仁憲(宮城)、阿部義和(岐阜)、山崎安仁(富山)、重城正敏(宮崎)、池村雄介(東京)、佐藤修斎(徳島)、片山繁樹(神奈川)、山口武之(新潟)、吉位尚(兵庫)、中西康裕(愛知)

常務監事:伊藤昭治(東京)

監 事 :長谷宏一(福岡)、石黒慶一(山形)

 また、堀憲郎新会長はこのほど、官邸に安倍晋三総理大臣を表敬訪問しました。堀会長は安倍総理大臣に対し、「日本歯科医師会として、歯科界の1年間の混乱にけじめを付けて信頼を確かなものにしていく、2年後の医療・介護の同時改定等を視野に入れて必要な提言を行い、健康寿命の延伸に向けて貢献していく」などと決意を伝えました。 

 平成30年度には医療・介護の同時改定を含むわが国の社会保障の将来を決める大きな課題を控え、その議論が今年から始まります。堀新体制のもと、歯科医療の方向性をしっかりと示していただきたいと思います。

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 今年は2年に一度の診療報酬改定の年です。4月からの改定に向けて2月に個別改定項目が発表されましたが、3月8日は都道府県歯科医師会社会保険担当理事連絡協議会があり、詳細な資料が配布されます。これについては明日の取材後、また本ブログで報告させていただきます。

 

 ある歯科医師の先生から、「医学的根拠に基づいて治療しているのに、この処置の算定が認められない理由がわからない」「よその県は認められるのに、どうして自分のところはダメなのか・・・」などの声を聞きました。あれは良くてもこちらは認められないとか、認められても点数が低いとか、不満の多くはその評価に対する問題です。

  

 保険診療に携わる歯科医師の先生方を悩ませていることの一つに、個別指導があります。弊社発行『季刊・歯科医療』に「歯科界の歩き方」を好評連載中の小出一久先生(神奈川県開業)は、「個別指導には、①新規個別指導、②集団的個別指導の個別指導部分、③個別指導の3タイプがある。これには日頃の備えが大切である」と述べkoideています。経営コンサルタントとしても活躍され個別指導に詳しい小出先生は、まず「保険診療のルールを熟知すること。不正請求は絶対にしない。算定要件を満たしていることを常に意識する。レセプトがどのように提出されているか意識する。保険診療、自費診療を明確に分けて、混合診療、二重請求にならないようにする。患者さんとのトラブルは避ける」ことを強調しています。

 そして、いよいよ個別指導の通知が来たら、「この3週間は個別指導を最優先にして、寝食を忘れるほどに集中して準備をする」「準備状況によっては、1週間ほど前から診療を減らす、休診にするなどの対応が必要な場合もある」とも言います。

 個別指導は、いざその時が来たら、院長がまさに心血を注いで乗り越えなければいけない大きな壁なのです。

 

 今後、レセプト電算請求の完全実施により、審査がより厳しくなり、査定、返戻が増えることが予想されます。何より重要なのは、保険診療のルールに沿った正確なカルテ記載です。自費診療のみの先生はともかく、多くの歯科医院にとって、患者さんの信頼を得るために、保険診療はとても大切です。

 厚生労働省がどう考えているかを十分理解し、自己流の解釈をしないこと。そのために弊社『季刊 歯科医療』の記事がお役に立てるよう、今後も有意義な企画を進めたいと思います。

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<『誰でもできる咬合療法』(咬合誘導、非抜歯矯正、JP、T4K、MEAW)>

 弊社刊 『ジャンピングプレート(JP)を用いた咬合誘導』〔適的塾(塾長:大坪建夫)編.2015年〕の著者のお一人である熊本市開業・舩津雅彦先生を講師とした「東京・舩津教室(適的塾公認)」が、月1回のペースで始まることになりました。第1回は313日(日)、東京八重洲ホールにて開催されます。

 『誰でもできる咬合療法』を受講生に完全にマスターしていただけるよう、舩津先生が理論と実践を交えてそのノウハウをマンツーマンで徹底的に伝授していきます。各論として、診査・診断の仕方、JP、T4KMEAWテクニックも学んでいただきます(受講をご希望される方は、弊社までお問い合わせください。)

 既に受講をお申込みの先生に、何を学びたいかをお聞きしたところ、

 「咬合誘導・矯正に関する手技を初歩からご教授願いたい。」

 「診断の進め方から治療計画までの理論を解説していただきたい。それに則った実習までを組み込んでいただきたい。」

 「小児の咬合育成で叢生に限らず、前突、反対咬合、開咬、過蓋咬合などを全般的に、舩津先生の処置方針・理論を説明していただきたい。」

 「他の矯正セミナーにはないような、オリジナリティー溢れる舩津先生独自のセミナーを期待します。」

 「床矯正研究会に限界を感じ、退会後、非抜歯矯正について模索しています。まずは小児の咬合誘導を目指していきます。非抜歯矯正の限界までご教授ください。」 

などの声が聞かれました。JPの本を読んで興味を持ち、ぜひ実践的な研修会で学んでJPを使えるようになりたい、咬合治療を学びたい、という先生方が多いようです。

 舩津先生は臨床医として非常に優秀なだけでなく、お人柄も大変まじめで歯科医療に真摯に臨む姿勢が素晴らしい方なので、参加された先生方に決して損をさせないような研修会になることは請け合いです。受講者少数限定での開催のため、お申込みはお早めに!!

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 平成28年度診療報酬改定において2月10日、中医協の答申が出ました。それを受け本日、日歯会で歯科診療報酬に関する臨時記者会見がありました。今回、注目されるのは、「かかりつけ歯科医」の問題です。

 【遠藤秀樹常務理事(保険担当)の会見内容】

「今回の診療報酬改定においては超高齢社会の到来や国民の医療ニーズの多様化の中で、歯の形態回復を主体とした医療機関完結型の歯科医療から、それらに加えて口腔機能の維持・回復の視点も含めた地域包括ケア(地域完結型医療)における歯科医療提供体制の構築を目指しました。そこで、かかりつけ歯科医機能を評価するために、“かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所”として設定されました。

 従来、歯科医院の多くは『行きつけ』の歯科医院と言われてきました。また、これをもって“かかりつけ歯科医”と言われることもありました。今回の診療報酬改定で“かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所”として設定された“かかりつけ歯科医”とは、地域包括ケアシステムの中で地域完結型医療を実現する機能を伴うことを意味します。口腔機能の維持・改善により国民の健康寿命の延伸とQOLの改善を図るという目標に向かい、安心・安全で納得できる医療提供体制の中で、ライフステージに応じた包括的および継続的な歯科医療の提供、外来から在宅までの切れ目ない歯科医療の提供、必要に応じた医療連携や多職種連携による歯科医療の提供を実施している歯科診療所を評価するものです。

 今後は、超高齢社会の中で医療と介護の一体となったサービスの提供が求められており、良質で効率的な歯科医療の提供に向け、多くの歯科診療所が『かかりつけ歯科医機能』を発挿できるような対応が求められます。」 

 超高齢化社会の到来と口腔衛生に対する国民のニーズの高まりの中で、かかりつけ歯科医制度がうまく機能すれば、患者さんにとっても非常に喜ばしいことです。今回の診療報酬改定で、地域包括ケアシステム推進の足がかりができました。開業歯科医院全般としてはまだまだ発展途上の分野ではありますが、今回の診療報酬改定により、土壌としての底上げ効果が期待できるのではないでしょうか。

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 2月4日(木)夜、東京ドームホテルで日本歯学図書出版協会の新春懇談会があり、出席しました。同協会会員13社から28人が参加し、ご来賓として10人(日歯会から山科透会長、中田裕之常務理事、小林慶太常務理事、日技会から杉岡範明会長、夏目克彦専務理事、岩澤毅常務理事、森野隆常務理事、日衛会から武井典子会長、茂木美保専務理事、日商工会から渡邉啓介専務理事)が出席してくださいました。

 見慣れた顔が並ぶ毎年恒例の新春懇談会ですが、わかば出版・百瀬卓雄会長の開会の辞に始まり、来賓の山科日歯会長、杉岡日技会長、武井日衛会長のご挨拶を聞きながら、今年も新しい年が本格的に始まったのだなとの思いを強くしました。

 また、例年ですと、ご来賓は何分にもご多忙な方々なので、懇親会半ばで退席されることが多かったのですが、今年は2時間ほどの間、どなたも途中退席せずに和やかに歓談されて、本協会に対するご厚情に改めて感謝いたしました。

 なお、クインテッセンス出版の佐々木一高社長が同社会長に就任し、後任に北峰康充氏が社長に就任したとの報告がありました。佐々木氏は、私が歯学図書出版協会に加盟当時からの中心メンバーで、歯科出版界の名物編集人(発行人)と言える方です。時の流れを感じるとともに、新たな若い潮流に負けないように、ぼんやりしてはいられないぞと身を引き締めました。

 出版不況が言われますが、歯科図書は特殊な分野であり、他の一般出版社では到底太刀打ちできない情報収集力とノウハウを持っています。今年1年も各社で精いっぱい頑張り、また来年には皆が元気な明るい顔で集まりたいと思います。

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山科透 日歯会会長 昨日(1月28日)、日歯会の今年初めての定例記者会見がありました。

 山科透会長は挨拶で、「一昨日(26日)、新執行部の理事者候補リストが提出された。3月の代議員会で承認の手続きが行われるが、連携した会務のバトンを、次の執行部に橋渡ししたい。3月を目途に取りまとめを行うが、事業の継続性が大切だ」と述べられました。山科先生は先の会長選挙で惜しくも破れましたが、後任の堀憲郎先生に今後の会の発展を託したいという、強い意志を感じました。

 

 遠藤秀樹 日歯会常務理事続いて、現在診療報酬改定の真っただ中ですが、財源の厳しい中で改定率0.61%は決まり、詳細について遠藤秀樹常務理事が診療報酬改定の進捗状況を説明されました。

 項目の貼り付けでまだ点数が入っていませんが、個別改定項目(案)について「地域包括ケアシステム推進のための取組の強化の中で、かかりつけ歯科医機能の評価の基準が示され、強化型歯科診療所の施設基準、在宅患者口腔リハビリテーション指導管理料の加算が新設された」、「周術期口腔機能管理等の医科歯科連携の推進の見直し、在宅医療専門の医療機関に関する評価の新設がある」などの説明があ  りました。

 この改定に関しては、来月10日ごろまでに中医協から答申が出される予定です。また、新情報がありましたら、本ブログでお知らせします。

 

竹内千恵 日歯会常務理事 また、高齢化が進む韓国からも、日本を目標に視察を含めて勉強したいとの要望が日歯会にあり、訪問診療等について意見交換などをしたとのことです(竹内千恵常務理事が担当)。

 韓国の歯科医療状況は日本と少し異なり、在宅歯科医療についても日本は旧来より往診システムがあったので比較的スムーズですが、韓国ではそういったシステムがないため、日本のようには進まないようです。 治療は必ず医療機関で行うため、医師が在駐する特養などの施設でも、診療は大学病院などで受けなければなりません。1月20日、韓国の歯科医師会副会長や国会議員ら8人が来日し、翌日、日本歯科大学の口腔リハビリテーションセンター(多摩)を視察されました。

 韓国は、近くて遠い国ではなく、近くて近い隣国。殊に医療には国境はありません。互いに協力して、両国民のために歯科医療の質を高めていければ幸いなので、日歯会の活動を応援したいです。

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 インプラント治療における1回法と2回法の選択は、それぞれの利点と難点、適応症の関係も含め、論が分かれるところでした。しかし現在は、可能であれば1回法(即時荷重)が望ましいという時代が、既に来ているのではないでしょうか。

  『季刊・歯科医療』で「即時荷重インプラントの最前線」を好評連載中の松元教貢先生は、開業医としてこの分野で常に最先端を走り続けてきたパイオニアともいうべき方ですが、即時荷重は世界的な潮流であると述べられています。患者さんのための低侵襲治療、すなわちMIを追究すると、即時荷重に行き着くのは必然だと思います。

 弊社のスタッフの一人が、昨年、インプラントを入れました。差し歯の前歯の歯根が破折し、抜歯を余儀なくされた結果です。コアが斜め方向に稙立されていたことも一因となり経年的に破折に至り、根尖部には慢性的なリージョンが形成されていました。当初は抜歯を嫌い、渋谷区の井澤常泰先生にMTA治療をお願いするも、破折歯では無理な相談です。井澤先生から、難しい状態なので審美の得意な先生のところに行くようにとのアドバイスをもらい、以前弊誌(2011年冬・春・秋号)でインプラント審美修復治療の短期連載を執筆してくださった、横浜の老川秀紀先生に治療をお願いしました。

 老川先生の選択はもちろん、抜歯即時埋入インプラントです。隣の天然歯と区別がつかないような治療結果で、本人も満足でした。老川先生によれば、この症例は即時荷重でなければ逆に難しいという症例だったようです。手術が1回で済むということだけでなく、リージョンの有無や抜歯窩の状態などで、即時荷重こそが望ましい適応症があるのだと、改めて認識しました。

  弊社では、今後も即時荷重インプラントの最新の情報を読者の皆様にお届けするべく、企画を検討しています。是非ご期待ください。

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