ホーム > お知らせ

お知らせ(2018年04月)

1~4件 (全4件) | 1 |
弊社の電子書籍をご購入いただくと、ファイルをダウンロードできるようになりました。
ご購入後にファイルダウンロードできるシステムに変更したため、読者の皆様にはより便利にご活用いただけます。

まだわずかな冊数しか電子書籍化されていませんが、システムの進化を機会として、大型連休明けをめどに雑誌も含めた電子書籍版を数多く搭載していく予定です。

紙ベースの書籍ともども、ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

このページのトップへ

昨日夕方、一般社団法人 日本学校歯科医会の平成30年記者会見に行ってきました。
学校教育の中で、子供たちの齲蝕の早期発見や、口腔衛生指導において、歯科の果たす役割は大きな価値があり、その活動内容も時代や社会情勢に合わせてますます進化しています。

今回の一番のニュースは、中学校の保健教育に歯科保健教育が取り入れられたことです。生活習慣病などの予防のなかで、心臓病、脳血管疾患、とともに「歯周病」が生活習慣病の一つとして初めて明記されました。


    (挨拶をされる川本強会長)

この記者会見では、事前に取材者側からの質問事項が提示されていました。弊社も、①学校教育のなかのスポーツとスポーツ歯学の関わり、②経済的事情や家庭環境で歯科の恩恵がままならない子供たちへの対応、の2つの質問を提出しておりました。

私の出した質問には副会長の柘植紳平先生が、資料も準備されて丁寧にご回答いただきました。
スポーツ歯学については、接触競技での外傷については既に20年前から対策協議をしているとのことです。バスケットボールなどの部活でも、プレー中の接触で歯や口腔内が傷つけられることは珍しくありません。
さらに、今年は高校野球についても、高野連の協力を得て埼玉県内の某強豪校をモデルケースとして、マウスガードの使用なども含めた対策が模索されており、年内には報告書として結果が出る見込みとのことでした。

また、経済的事情や虐待、ネグレクトなど、家庭の事情を抱える子供たちへの対策も、非常に熱心に取り組まれています。学校歯科保健活動において、口腔環境だけで評価するのではなく、全身状況と、さらに生活環境や社会環境などからも視察し、これらを総合的に評価する、という指針を打ち出しています。こうした学校歯科医の活動が、恵まれない子供たちを救う一助となる、素晴らしい取り組みだと思います。

今後も、日本学校歯科医会を応援させていただきます。

このページのトップへ

「季刊 歯科医療」2018年春号の舩津雅彦先生の連載に、上下左右の4番を4本とも抜歯した矯正治療で、予後が非常に不良となり、遠方よりふなつデンタルクリニックを訪ねてきた症例が掲載されています。
前医の歯科矯正専門医で抜歯された後、どこで咬んでよいのかわからなくなり、激しい不定愁訴等に悩まされているそうです。


         (本誌101頁より引用)

まだ20歳の男子大学生で母親に付き添われての来院ですが、現在は大学も休学し、中退も視野に入れざるを得ない状況とのこと。私の若い頃を思い出しても、大学生活に慣れて、しかもまだ卒論や就職活動には余裕があるという、人生で一番楽しい時期です。その輝く青春の時を、歯科治療のために台無しにしてしまってよいのかと深く考え入りました。

上の初診時の写真を見ても、口腔にさほどスペースが不足しているとも思えません。逆にこの抜いた後のスペースを見たときに、4本のシングルスタンディングのインプラント治療を提案したくなるのは私だけでしょうか。
モデルさんや俳優さんならまだしも、男子大学生の健全歯を4本とも抜いてきれいに歯を並べる歯列矯正治療と、その対価としての「咬めない咬合」とでは、生体に及ぼす価値の落差が大きすぎます。

弊社では一貫して、「非抜歯矯正」を原則とする論文の掲載を続けています。非抜歯矯正の成功例を多数見るにつけ、大げさに言えば健全歯の抜歯は「傷害罪」だという意見にも、反対できなくなってしまいます。

上記男子大学生の治療は、今後弊誌誌上で舩津先生からの良好な経過報告が期待されます。ご自身では「当たり前のルーティンな方法」として行った歯科治療が、健康だった若者の人生を狂わせることもあることは、医療関係者としては厳に肝に銘じなければならないように思います。

このページのトップへ

本日、『季刊 歯科医療』2018年春号が発刊の運びとなりました。
特集は「総義歯臨床の真髄~ケースプレゼンテ―ション~」です。

今回の特集は新たな試みとして、今号のみで終わらせるのではなく、本テーマにつき次号で〔Q&A〕座談会の掲載を予定しております。読者の皆様からも、今回掲載された症例や総義歯臨床全般のご意見・ご質問を大募集中です。メールやファックス、お手紙等で、是非お声をお寄せください。

今年は桜の開花が早く、東京やその近郊でも、地域の桜祭りの時には既に桜がほぼ散ってしまったような状況でした。
弊社近くの目黒川沿いは、延々と桜並木が続く東京の桜の名所のひとつです。ほとんどがソメイヨシノですが、10本ほどでしょうか、遅咲きの珍しい八重桜が橋の近くに植えられており、時期をずらした花見が楽しめます。
下の写真は一昨日(7日)に撮影しました。
今が満開ですが、例年でしたら4月下旬ころなのです。



濃いピンク色の大ぶりな花付きで、華やかな風情があります。
私はこの八重桜を見ると、花の姿の違い以上に、時期が違うことに価値があると感じています。半月ほど遅れて咲くことで、大半の桜が散ったあとの寂しさを癒してくれるような、まだ花見を楽しめると微笑を与えてくれる、そんな桜なのです。

遅咲きも悪くない。逆に遅咲きだからこそより価値があるものは、私たちの生活や人生にもたくさんあるのだなと思います。

このページのトップへ

1~4件 (全4件) | 1 |