目次
第1章 総義歯は高齢者のお口の救世主です
1.カワラダ・デンチャー実技・実習セミナーへどうぞ
2.初診時のガタガタの義歯をピタリと安定させるカワラダ・デンチャーの最初の離れ業!
3.総義歯は高齢者のお口の救世主
1)開業歯科医の最終目標は総義歯なり!と悟った理由
2)さて、義歯と固定式補綴はどちらが優秀でしょうか?
3)高齢者への歯科治療の難しさ
4)8020運動の落とし穴
5)きちんと治療・管理に努めても、経時的・増齢的に人のお口はこう変化する
症例1:全顎的歯冠補綴後、パーシャル・デンチャーになり最後は総義歯に
症例2:歯冠補綴の後、歯周病の進行により最終的に総義歯に
第2章 嚙める総義歯を製作するのは極めて難しいと、皆思っています
1.総義歯について考えてみましょう
1)初診から総義歯の患者さんはそう多くありません
2)歯のモチ(持ち)は人によってさまざまです
2.義歯は患者さんに評判悪いものでした
1)義歯を安定させる本当の要因は、何なのでしょうか?
2)私たちの常識は、根本的に絶対的に間違っていました!!
3)義歯治療は不良義歯の修繕から始まります
4)さまざまなクレームの総義歯に対しての改善策は、これ一つ!
第3章 それでは、カワラダ・デンチャー・システムについてお話ししましょう
1.不満だらけの旧義歯を安定させ、見違えるような嚙み心地にする応急的咬合調整法!
2.よく嚙める有床義歯を作るには、原則、自由診療を導入しなければなりません
3.従来の総義歯製作法では、どうして嚙める義歯が出来なかったのでしょうか?
4.嚙める入れ歯を作るためには、外科に自信を持たねばダメですよ
1)義歯製作には抜歯が必須
2)抜歯と歯槽骨整形はセット、抜歯と即時義歯増歯もセット
第4章 いよいよ“リンゴ丸かじり”の総義歯を作りましょう!
1.カワラダ・デンチャー・システム(以下、KDS と略称)の概要
1)顎堤の印象採得は、旧義歯の床面を利用(大外れしない総義歯製作の出発点!)
2)咬合採得も旧義歯を利用
3)可及的に改善した旧義歯の粘膜面と咬合高径から治療用義歯を作製
4)治療用義歯の製作手順
5)T-C パッキング・ジグの開発とその活用
6)患者さんの日常生活で実際に使っていただく
7)粘膜調整・咬合調整
8)義歯床面に歪みをほとんど生じない“重合くん”
2.従来の製作法との違いをまとめます
第5章 KDS(カワラダ・デンチャー・システム)の更なるポイント
1.従来の総義歯製作法に比べて、KDS の大いなる利点
1)直接に顎堤粘膜を印象採得する必要なし
2)ほぼ中心位を捉えている
3)適正な咬合高径の決定
4)審美的・機能的に満足度が高い
5)粘膜面・咬合面を連続的に改善
6)狂い・歪みなく完成義歯を重合
2.治療用義歯の試適・初めてのパッキング・ジグによるT-C 填入・粘膜調整
3.上下人工歯の干渉部の咬合調整─削合するのは下顎人工歯のみ
4.顎堤粘膜への吸着をより高めるための義歯床の辺縁封鎖
5.適正な咬合高径の保持─メタルブレードとメタルフォッサの付与
6.KDS における金属床の考え方
7.治療用義歯をそっくりそのまま完成義歯とするには
第6章 KDS(カワラダ・デンチャー・システム)による臨床例
その1.咬合高径が高すぎる症例
1.旧義歯の咬合高径の異常を見極める
2.複製義歯で適正な咬合高径を決定…
3.旧義歯の複製義歯(デュプリケート デンチャー)から治療用義歯の製作
4.治療用義歯を日常生活で使用していただき、安定して良く噛める義歯へ
5.口腔諸機能が十分に果たされているのを確認、“重合くん”にて最終義歯を重合
その2.高齢でない多数歯歯周病の患者さんを抜歯しながら総義歯にする症例
1.比較的若くて、全顎的に高度な歯周病患者さんの治療方針の立て方
症例1:きちんと補綴治療されていても、歯周病は進行する
症例2:部分的に保存可能な歯があっても、機能性・審美性等を優先する
2.総義歯予備軍の患者さんの口腔諸機能を一生涯担保せねばなりません
3.計画的・継続的に義歯治療を進めます
症例3:KDS の総義歯を装着すると、カラオケ上手なハンサムに
症例4:患者さんのライフサイクルに沿って、長期的に治療を継続
4.治療期間中、一日も歯無しにしない“マジック”〜歯を抜くと同時に義歯に増歯する技法〜
症例5:働き盛りのエリートにこそ、KDS を!
〔総義歯移行手順と同時増歯テクニックの解説〕
5.天然歯の口腔状態を増歯総義歯に移行、リンゴ丸かじりの総義歯へ
まとめ:多数歯高度歯周病の治療法としてのKDS(カワラダ・デンチャー・システム)のメリット
その3.審美障害の劇的な回復症例
1.全顎的歯周病患者さんには、概して審美障害あり
2.審美のみならず、咀嚼障害も大きいのです
症例1:ベッピンさんは口元で決まる
症例2:治療のきっかけは息子さんの結婚
3.義歯補綴に先立つ歯科小外科─義歯補綴を成功させるための外科の
ビッグポイント2つ
症例3:上下顎前突を完璧に改善、知性的な美貌を
その4.上顎に歯が残り、下顎が無歯顎の症例
1.上顎にどれだけ歯が残っていても、下顎無歯顎ならば、上下総義歯にしなければ成功しません
症例1:100歳の弁護士さんにも、上下総義歯を作りたかった
2.下顎無歯顎で、上顎に歯を残した場合の総義歯治療は?
3.下顎のみの総義歯は、なぜ成功しないのでしょうか?
4.上顎残存歯を段階的に抜歯・増歯しながら総義歯にして行きます
症例2:不安定な下顎総義歯をまず初診時に改修し信頼関係を、その後十分なインフォームドコンセントを得て上顎の抜歯に移る
その5.難症例と思われるもの
① なかなか中心位が定まらない場合
1.筆者が感じる、真の総義歯難症例とは?
2.咬合(下顎位)が定まらない症例に奥の手あり!
症例1:咬合(下顎位)が定まらない
3.この種の難症例への攻略ポイント
② 無歯顎になる前が反対咬合の場合
1.どのような咬合様式を与えれば良いのでしょうか?
症例2:反対咬合のケースを一口腔単位のプランで治療
2.どの段階で、切端咬合から正常咬合にして行くのが良いのでしょうか?
3.ここで総義歯臨床のまとめです
〔長寿社会の外科処置の前に留意すべきポイント〕
第7章 KDS(カワラダ・デンチャー・システム)における技工テクニックの要点
1.KDS のメリットの総括!
メリット(その1):咬合破綻の口腔の再構築が容易
メリット(その2):旧義歯を活用するために、治療に入って行きやすく、義歯完成まで歯無しの期間ゼロ
メリット(その3):印象採得・咬合採得の必要なし
メリット(その4):治療用義歯を日常生活で実際に使用、治療中に機能の確認
メリット(その5):完成義歯は無調整でセット
2.義歯治療は一貫して歯科技工士(DT)とのコラボレーション!
3.KDS の成果は、歯科技工士君の働きなしには語れません
後書き
参考文献
内容説明
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