目次
1.顎態調和法の成立までの経緯
2.顎態調和法の将来への展望
第Ⅰ部:基 礎 編
第1章 矯正装置ならびに床矯正装置の概要
1.固定式装置と可撤式装置の種類とその特徴
1)固定式装置の種類 2)可撤式装置の種類とその特徴
2.矯正治療の歴史的展望
1)欧米の矯正史 2)わが国の軌跡と方向性
3.床矯正治療の歴史的展望
4.小児歯科臨床と床矯正治療
5.床矯正治療の目的と意義
6.矯正治療における小臼歯抜歯
1)顔貌の審美性への影響
2)小臼歯抜歯の咬合に与える影響
3)小臼歯抜歯の歯周組織への影響
4)小臼歯抜歯と顎関節との関連
7.非抜歯治療の歴史的背景とその手法(歴史は繰り返す)
1)矯正処置としての抜歯・非抜歯の流れ
2)日本における抜歯・非抜歯の流れ
8.顎態調和法に必要な基礎知識
1)歯列弓の形態 2)咬合の発育段階
3)歯列弓の大きさの変化 4)ジモンの顎態診断法
5)歯の移動の生物学的背景
9.歯科医中心の時代から患者中心の時代へ
10.床装置の特徴(長所と短所)
11.床矯正治療の症例の選択
第2章 顎態調和法の診査・診断と治療計画
1.診査上の特異点
1)初診時(問診は最も大切! 診断は2つ行う)
2)小児と成人の共通する特徴ならびに留意点
2.模型分析
1)従来の方法 2)顎態調和法の基本原則、診査手順
3.分析結果の評価とその解決策への手法
4.診断(カテゴリーは2つ、タイプは6つ)
5.治療方針
1)重要度からみた治療優先順位と難易度
2)治療目標と正常咬合の基準とは?
3)診断と治療手順 ●正逆被蓋(カテゴリーⅠ) ●前突(カテゴリーⅡ)
6.治療期間 7.症例の選択(難易度など)
8.費用の設定 9.診査・診断・治療方針、予定治療期間の練習問題
第3章 研究会会員による質問集
1.治療経過中に生じたアクシデント、トラブルへの悩み等について
2.初診時における診査・診断・治療方針に関して
3.治療経過中での治療方針、順序、装置の選定等について
4.成人矯正に関すること
5.その他
第Ⅱ部:臨 床 編
顎態調和法の特徴
第4章顎態調和法のテクニック
1.術前
1)印象採得と技工操作用石膏模型 2)装置設計の基本と注意点
3)顎態調和法で使用する器具とその使用法
2.顎態調和法の基本テクニック
1)スクリュー・スプリングの基本調整
2)歯列弓の側方拡大
3)個々の歯の移動
4)歯列弓の前方拡大と前後拡大(サージタル装置)
5)顎位修正法(粥川の筋訓練法の応用)
6)オクルーザルカバーテクニック
3.装置装着時の手順
1)装着直前の装置の調整
2)装置装着時の最も重要な注意事項
3)装置装着時の指導
4)装置の取り扱い方
5)口腔清掃指導法(患者サイドに負担をかけない)
6)発音指導
4.チェックポイントとリコールの要領
1)一般的な注意事項(小児を叱らない、拡大量はオーバーめに)
2)チェック時の実際(装置の浮き上がりに注意)
5.治療中に発生する諸問題とその解決法
1)臼歯片側拡大のし過ぎ 2)前方拡大のし過ぎ
3)装置を入れてくれない 4)装置を破折した
第5章 顎態調和法による経過症例
1.治療上の原則(基本的な治療術式)-Poo Five Stage Technique-
2.症例〔症例1~18〕前歯正被蓋、前歯逆被蓋、スプリング応用、
臼歯のアップライト、反対咬合、開咬、叢生、前突
3.不全症例〔症例19~24〕外傷、先欠症例
第6章 顎態調和法の成人への対応
1.成人矯正の特殊性
2.成人矯正の需要
3.臨床概要と重要なポイント
4.症例:上顎前突
第7章 保定と術後の安定
態調和法における後戻りと保定
第8章 研究会会員による症例集
症例1~5:前歯正被蓋(正中離開、捻転、22舌側転位)
症例6~10:前歯逆被蓋(反対咬合)
症例11~14:前歯正被蓋(開咬)
症例15~22:前突(上顎前突、下顎後退)
症例23~29:成人症例、前歯正被蓋(捻転、叢生、舌側転位、交叉咬合)
症例30~31:成人症例、前歯逆被蓋(反対咬合)
症例32~35:成人症例、前突(上顎前突、下顎後退)
第Ⅲ部:歯列-交合の調和と全身の健康
第9章 歯列-咬合の調和と全身の健康
1.研究の動向
2.病名について(TMJ、TMDなど)
3.こどもの歯列-咬合と咀嚼(最近の研究から)
第10 章 歯列-咬合が全身の健康に関与していると思われる臨床例
症例1~8:肩凝り・姿勢、乗り物酔い、反対咬合、前突、いびき、
歯ぎしり、頭痛、顔貌の非対称、背中の痛み、不正咬合
内容説明
上製本
◎注目の床矯正法である顎態調和法の決定版!