目次
第1章 顎機能障害と矯正治療の役割
1.咬合の不正
咬合の不正要因
2.咬合と下顎頭蓋系(顎関節)
3.顎関節と咬合との関係
4.歯科矯正治療の真の役割
第2章 顎機能障害を伴う不正咬合の診断と治療計画
1.顎機能障害の診断
1)SAM咬合器による咬合の診査
2)SAM咬合器による咬合不正要因の診査
3)SAM咬合器付着模型から得られるその他の情報
4)ブラキシズム時の咬合接触の診査
5)アキシオグラフを用いた顎運動の診査
6)その他の検査
7)頭部X線規格写真による顎顔面骨格および咬合平面の診査
2.下顎頭蓋系の機能障害に対する総合診断と治療計画
1)矯正治療開始前に考慮する治療計画
2)矯正治療開始時の治療計画
第3章 ポステリアー・ディスクレパンシーとMEAW
1.進化的な頭蓋の屈曲と咬合系の変化
2.進化的な頭蓋の屈曲と下顎の適応
3.ディスクレパンシーと歯科矯正
4.ポステリアー・ディスクレパンシーと顎顔面の適応
5.ポステリアー・ディスクレパンシーとMEAW
第4章 矯正治療における抜歯とMEAWの応用
1.矯正治療における抜歯の必要性
2.矯正治療における抜歯基準の概念
3.顎顔面骨格タイプからみた抜歯部位
1)High AngleⅢ級骨格タイプ
2)Low AngleⅢ級骨格タイプ
3)High AngleⅡ級骨格タイプ
4)Low AngleⅡ級骨格タイプ
4.顎顔面骨格タイプからみた機能咬合達成のための治療目標とMEAWの応用
1)High AngleⅢ級骨格タイプ
2)Low AngleⅢ級骨格タイプ
3)High AngleⅡ級骨格タイプ
4)Low AngleⅡ級骨格タイプ
5.機能咬合達成のための犬歯の意義と第一小臼歯の重要性
1)機能咬合達成のための犬歯の意義
2)機能咬合達成のための第一小臼歯の重要性
第5章 矯正治療目標としての個性機能正常咬合の概念
1.咬合要素の形態と機能
2.個々の歯の構造および機能的役割
1)第一大臼歯
2)小臼歯
3)犬歯
4)下顎前歯
5)上顎前歯
3.歯列の構造および機能的役割
1)咬合平面
2)離開角(Angle of discclusion)
3)歯冠開口角(Intercoronal opening angle)
4)咬合調節彎曲
5)順次誘導咬合(Sequential guidance occlusion with canine dominance)
6)垂直高径
第6章 矯正治療における適応と代償
1.生体の適応と代償の原理
2.顎顔面における適応の原理
1)顎顔面における適応反応と骨格性不正咬合
2)下顎頭蓋系(顎関節)および下顎位
3)咬合干渉の原因としての咬合平面
4)咬合の不正要因をどう評価するか?
5)Condylograph を用いた顎機能診断
3.不正咬合と代償反応
1)Ⅱ級不正咬合の垂直的治療
2)Ⅲ級不正咬合の垂直的治療
第7章 下顎後退(Ⅱ級)症例と顎機能障害歯科矯正的咬合治療の課題
1.成長発達に伴う下顎位の変化
2.咬合平面と下顎位との関係
3.成長発達と下顎の後退
4.Ⅱ級咬合の骨格的特徴
5.Ⅱ級咬合の歯科矯正学的咬合再構築の方略
6.咬合平面の再構築によるⅡ級の問題の改善
第8章 顎機能障害を伴ったHigh AngleⅡ級開咬症例の歯科矯正的咬合再構成
1.Ⅱ級開咬症例の一般的性格
2.症例
1)症例の概要
2)診断および治療計画
3)治療経過
4)治療結果
3.まとめと考察
第9章 復位性顎関節円板転位を伴う不正咬合症例に対する歯科矯正学的咬合再構築のアプローチ
1.症例
1)症例の概要
2)診断および治療方針
3)治療経過
4)治療結果
2.まとめと考察
第10 章 重篤な顎機能障害と下顎側方偏位を伴うⅡ級症例の咬合再構成
1.症例
1)症例の概要
2)総合診断および治療計画
3)治療経過
4)治療結果と評価
2.まとめと考察
第11 章 重篤な過蓋咬合を伴うLow AngleⅡ級症例の治療
1.過蓋咬合の性格と形態的特徴
2.過蓋咬合における顎機能の問題点
3.過蓋咬合の治療戦略
4.過蓋咬合の治療戦術
5.症例
1)症例の概要
2)診断および治療計画
3)治療経過
4)治療結果
6.まとめと考察
第12 章 矯正治療後の顎関節機能障害
1.生理的下顎位の概念
2.歯科矯正的咬合治療と下顎位の問題
3.エッジワイズ装置の危険性
4.矯正治療後に発現する顎関節機能障害の特徴
5.矯正治療後に発現した顎関節機能障害を伴う不正咬合の治療
第13 章 歯周組織の崩壊を伴ったHigh AngleⅡ級開咬症例の口蓋インプラントと
MEAWの併用による咬合再構成
1.矯正治療とインプラント
2.症例
1)症例の概要
2)総合診断
3)治療計画
4)インプラント埋入手術
5)治療経過
6)術後経過
3.まとめと考察
内容説明
上製本
◎大好評の前書「MEAWを用いた矯正治療」のアドバンス編!
◎顎機能障害を伴う不正咬合症例にどのように適応するか・・・。
◎本書の咬合論は、MEAWテクニック導入の歯科医はもちろん、一般臨床医も必読!!
◎豊富な写真と詳細なイラストをフルカラーで掲載。