近代医療の暁Ⅱ
歯科の未来を探求するために
医療の歴史を学ぶと歯科の未来が見えてくる。静かに深い反響を呼んだ前書の第2弾!
著者 | 森 昌彦 著 |
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ジャンル | 書籍 > 歯科医学史 |
シリーズ | ヘルスサイエンス歴史シリーズ |
出版年月日 | 2013/07/20 |
ISBN | 9784924858626 |
判型・ページ数 | A4変・232ページ |
定価 | 本体5,600円+税 |
在庫 | 在庫あり |
目次
年表― 欧米列強の動きとアジア諸国の動き
1 ビタミンB1 欠乏症と脚気
─森林太郎と高木兼寛の異なった脚気予防・治療のアプローチ─
1.プロローグ
2.脚気の歴史
3.脚気の症状と食品の調理法
4.森林太郎陸軍軍医総監と高木兼寛海軍軍医総監
5.ビタミンB1 の発見者とエイクマンとホップキンス卿
6.ビタミンBの生化学
7.イギリスの高等教育から伝習された日本の学校
8.エピローグ
2 ビタミンCと壊血病
─イギリス船員の壊血病対策、カテーサークとオールド・パーの物語─
1.プロローグ
2.壊血病の歴史的背景
3.アルベルト・フォン・セントジオルジ
4.イギリス海軍とジェームズ・リンド
5.カテーサークとグリーニッチ博物館
6.スコッチウイスキー ―カテーサークとオールド・パー
7.茶と国際問題
8.東西の交流
9.イギリス船舶、イギリス海軍の強化
10.大英帝国の移民政策
11.グリーニッチ標準時
12.日英同盟100 年
13.エピローグ
3 脂溶性ビタミンA、D、E、K
1.プロローグ
2.ビタミンA
3.ビタミンD
4.ビタミンE:トコフェノール
5.ビタミンK
6.エピローグ
4 理髪外科から科学的外科へ─外科の発達史─
1.プロローグ
2.理髪外科医の歴史
3.アンブロア・パレ
4.ジョン・ハンター
5.外傷性骨折の治療
6.無菌法以前の腫瘍摘出手術
7.ナポレオン戦争とイギリス海軍の外科器具
8.ワーテルローの戦いとクリミア戦争における戦陣外科
9.19 世紀後半から第一次大戦前における外科学の進歩
10.エピローグ
5 第一次大戦後にできた顎顔面外科・形成外科
1.プロローグ
2.気管切開と戦陣外科
3.第一次大戦(1914-1918)による医学の進歩
4.第一次大戦後の顎顔面外科・形成外科
5.第二次大戦中におけるイギリス陸軍の顎顔面外傷治療チーム
6.エピローグ
6 顎顔面補綴学・顎顔面テクノロジーの誕生
1.プロローグ
2.顎顔面プロテーゼの歴史的背景
3.顎骨折の保存的治療
4.顎骨骨折の外科的装置Surgical Appliances
5.顎顔面欠損のプロテーゼ・エピテーゼ
6.ロンドンの顎顔面補綴センター
7.エピローグ
7 アメリカの歯科教育と口腔外科・麻酔の歴史
1.プロローグ
2.アメリカ合衆国の成立
3.1840 年以前のAmerican Dentistry
4.アメリカのDental School から大学歯学部に至る変遷について
5.アメリカにおけるAfro-American(アフリカ系アメリカ人)の大学歯学部
6.アメリカ合衆国における口腔外科の歴史
7.コロンビア大学は歯科領域研究の中心
8.エピローグ
8 オランダ医学(蘭学)の伝習と軍医学校制度
1.プロローグ
2.初めて来日した西洋医学、すなわち蘭学
3.オランダ陸軍軍医学校・プロシア陸軍軍医学校
4.ケンペルの日本訪問
5.オランダ領インド(現インドネシア)の医学教育
6.ビタミンB1の発見者・エイクマンとオランダ陸軍軍医学校
7.日本の化学はオランダから入った
8.エピローグ
9 孫文(孫中山)と日本人
1.プロローグ
2.中山大学
3.孫文と呉錦堂
4.呉錦堂の建てた神戸移情閣とその後
5.孫文の革命を援助した梅屋庄吉 6.南方熊楠と孫文
7.辛亥革命100 年
8.辛亥革命の主力となった「中国同盟会」
9.エピローグ
10 31部隊と日本陸軍軍医学校
1.プロローグ
2.昭和初期の日本の外交政策
3.石井四郎の生い立ちと陸軍軍医学校
4.ハルピンで活躍した日本人
5.731 部隊の研究結果報告と中国における細菌戦の実体
6.ナチスドイツの非人道的医療
7.敗戦によるハルピンから日本への撤収と連合軍との交渉
8.中国東北地方と満州国
9.エピローグ
11 歯周病学の歴史的背影
1.プロローグ
2.歯周病とはどのような疾患と考えられていたか?
3.19 世紀の歯周疾患の考え方
4.20 世紀の歯周病(第二次大戦まで)
5.第二次大戦後の歯周病学
6.歯周病と関係のある雑誌(国際誌と日本の専門誌)
7.エピローグ
12 二人のアメリカ大統領とフロイトは口腔癌で死亡、有名音楽家の死亡歴
1.プロローグ
2.二人のアメリカ大統領の口腔癌
3.有名音楽家の死因
4.フロイト
5.エピローグ
おわりに
内容説明
古きを活かして現在も活かす。歴史に学ぶ!!
過去は長い歴史の部分証人であり、決してなくなるものではない。