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編集長のブログ54 歯科衛生士の復職の必要性

“歯科衛生士の復職支援の必要性”を説く
11月8日(水)第368 回中央社会保険医療協議会

 第368 回中央社会保険医療協議会 総会中央社会保険医療協議会(第368回)が11 月8 日(水)、都内のTKPガーデンシティ竹橋で開催され、「調査実施小委員会からの報告」、「横断的事項(その4)」について議論が行われました。

 「横断的事項(その4)」の議論では、「医療従事者の多様な働き方支援・負担軽減 医療従事者の常勤要件の見直し 医師以外」に関して、日本労働組合総連合会の平川則男委員は「安全で適正な医療を提供することが前提」としたうえで、「歯科衛生士については、要件緩和ではなく人員配置で対応すべき」との意見を述べました。

 これに対して日歯常務理事の遠藤秀樹委員は、口腔管理において重要な役割を担っている歯科衛生士は、現状では歯科診療所の半数程度しか充足していない一方、出産等で職を離れ復職していない者が多数いると説明。そのうえで、「そういった歯科衛生士にパートなどでの復職を支援し、良質な歯科医療の提供を図ることが必要である。また、今回提示されている常勤要件の施設基準に係る診療項目については、歯科医師の他に医療専門職が共にいるという趣旨であり、パートの連携による人員配置でもその趣旨にかなう」との考えを示しました。



 歯科衛生士のみでなく、看護師や保育士、また銀行員などお勤めをされていた方も、出産・子育て等で職を離れた女性の復職支援は、労働力不足を解消するうえでも、また女性のライフスタイルを応援する意味でも、現代社会の大きなテーマとなっています。
 
 せっかくの資格やキャリアを眠らせていてはもったいないです。殊に歯科衛生士不足が叫ばれて久しい歯科界においては、いったん現場を離れた歯科衛生士の皆さんが現場に復帰しやすい環境作りを、是非とも推し進めていきたいものです。

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