編集長のブログ④ 日歯次期会長に堀憲郎氏
高木幹正会長が政治資金規正法違反事件で10月15日に辞任されたため、日本歯科医師会は平成27年12月24日、次期会長予選挙の投票を締め切り、開票の結果、堀憲郎氏(新潟県、日本歯科医師会常務理事)が当選しました。
投票結果の詳細は、堀憲郎氏(新潟県)372票、山科透氏(広島県)225票、富野晃氏(北海道)40票です。この会長予備連挙は、各都道府県歯科医師会から選出された代議員138名と選挙人503名の641名による郵便投票で行われました。投票総数637票、有効投票数637票、無効投票数0票でした。
選挙に出馬するにあたって、堀氏は、次の世代の歯科医療に携わる者すべてが、胸を張って日々の仕事ができる歯科界を築き上げるために、一丸となって前進したいと主張しました。学術団体である歯科医師会が今後、会員のために、国民のために何ができるのか? 堀氏は予備選挙の候補者中、最も若手で、組織に新しい風を吹き込んでくれるのではないかと、私も楽しみです。
今年の歯科界に大きな影を落とした歯科連盟の事件ですが、法律上の解釈にはさまざまな疑義があり、公判で「無罪」を主張すると見られています。村木氏の郵便不正事件、小沢氏の陸山会事件など、社会を騒然とさせながら、結局「冤罪」とされた事件も少なくありません。(ただ、結果的に無罪となったこの両事件でも、村木氏の上司としての責任や、小沢氏の代表としての責任は否めないとは思います。)
法律の解釈や事実認定の評価が、いかようにも揺らぎ得る状況においては、組織の長として、身を律した慎重な対応が望まれます。魑魅魍魎(?)の跋扈する現在社会にあってこそ、「李下に冠を正さず」「瓜田に履を納れず」を肝に銘じた生き方が必要かもしれません。